座席未指定券のメリット・買い方と乗り方・座れないときの対処方法
特急列車を利用する際、「座席未指定券」という特急券を使って乗ることができます。
そんな座席未指定券ですが、どうやって買えばいいのかや乗り方がわかりづらい部分もあるのではないでしょうか。
このページでは、座席未指定券のメリットやデメリットも含めて使い方についてまとめてみました。
座席未指定券とは?
座席未指定券は、乗車日・区間だけを選択して列車や座席は指定しない特急券のことです。
座席を指定せずに乗車できるので、乗りたい列車が満席のときや乗車する列車が決まっていないときに使えますよ。
料金は指定席特急券と同じ金額になります。
座席未指定券を利用するときは、普通車の空席に座れますよ。
ただし、指定券を持った人が後から来た場合は席を譲るのがルールです。
座席未指定券のメリットとデメリット
座席未指定券のメリットとデメリットをまとめてみました。
座席未指定券は空席があれば座ることができますが、あとで予約済みのお客さんが来る可能性もあります。
満席だとデッキや通路などで立ち乗りすることになるので、メリットはあまりないように感じるかもしれませんね。
料金は指定席と同額なので、空席がある場合は指定券を購入して席を確保することをおすすめします。
座席未指定券が使える特急列車一覧
座席未指定券が使える特急列車は以下の通り。
主に、JR東日本とJR北海道の特急列車が対象になっています。
新幹線で座席未指定券は使えるの?
座席未指定券は新幹線では使えません。
新幹線で指定席を予約しない場合は、自由席を利用しましょう。
また、全車指定席の新幹線が満席の場合は立席特急券が発売されることもあります。
立席特急券を使うと、全車指定席の新幹線に立って乗車することが可能です。
座席未指定券の料金
座席未指定券は、列車の指定席特急券と同額になります。
それぞれ列車ごとに料金をまとめてみました。
JR東日本の座席未指定券の料金
ここでは、以下の特急列車の座席未指定券の料金についてまとめています。
踊り子、湘南、あずさ、かいじ、富士回遊、はちおうじ、おうめ、あかぎ、ひたち、ときわ、しおさい、わかしお(新宿わかしお)、さざなみ(新宿さざなみ)、成田エクスプレス(利用区間に成田空港駅、空港第2ビル駅を含まない場合)
営業キロごとの料金は以下の通り。
営業キロ | 事前料金 | 車内料金 |
---|---|---|
50キロまで | 760円 | 1,020円 |
100キロまで | 1,020円 | 1,280円 |
150キロまで | 1,580円 | 1,840円 |
200キロまで | 2,240円 | 2,500円 |
300キロまで | 2,550円 | 2,810円 |
400キロまで | 2,900円 | 3,160円 |
乗車前に座席未指定券を購入した場合は、事前料金が適用されます。
特急券を持たずに指定席に乗車すると、通常よりも高い車内料金を支払う必要あるので気をつけてくださいね。
たとえ車内料金を支払ったとしても、座席指定は受けられないので注意しましょう。
成田エクスプレスの料金(成田空港駅・空港第2ビル駅を利用区間に含む場合)
成田エクスプレスに乗車する際、成田空港駅・空港第2ビル駅を利用区間に含む場合は以下の料金になります。
営業キロ | 特急料金 |
---|---|
50キロまで | 1,290円 |
100キロまで | 1,730円 |
150キロまで | 2,390円 |
200キロまで | 2,730円 |
座席未指定券は通年同額です。
事前料金と車内料金の区分はありません。
JR北海道の特急列車の料金
JR北海道を走行する北斗・すずらん・おおぞら・とかちの料金は以下の通り。
営業キロ | 特急料金 |
---|---|
25キロまで | 850円 |
50キロまで | 1,160円 |
100キロまで | 1,680円 |
150キロまで | 2,360円 |
200キロまで | 2,730円 |
300キロまで | 2,950円 |
400キロまで | 3,170円 |
JR北海道では、座席未指定券を買わずに乗車しても車内料金は加算されません。
座席未指定券は通年同額になります。
座席未指定券の買い方
座席未指定券は、指定席券売機やみどりの窓口で購入できます。
みどりの窓口は混んでいることが多いので、指定席券売機で買うのがおすすめですよ。
指定席券売機で座席未指定券を購入するときは、列車・設備を選ぶときに自由席の列にある「座席未指定」ボタンを押すだけなので簡単です。
インターネット列車予約サイトのえきねっとでは座席未指定券は買えないので注意しましょう。
チケットレス乗車もできません。
座席未指定券の使い方・乗り方
座席未指定券で乗車したあとは、普通車の空いている席に座ることができます。
ただし、あとから指定席を予約した人が来た場合はすぐに席を譲りましょう。
トラブルにならないように、座席未指定券で座っていたことを一言伝えるといいかもしれませんね。
相手が外国人の場合も、すぐに席を譲ればトラブルにはなりにくいですよ。
座席を譲ったあとは、ほかの空席に移動することも可能です。
座席上方にあるランプを目印にする
以下の列車は、座席上方にランプが設置されています。
- 踊り子
- 湘南
- あずさ
- かいじ
- 富士回遊
- はちおうじ
- おうめ
- ひたち
- ときわ
ランプが赤色の場合は空席なので、座席未指定券で座ることができますよ。
黄色はもうすぐ指定席を予約したお客さんが来るという表示なので、座るときの目印になりますね。
緑色のランプが点灯しているときは、指定席発売済の区間なので座席未指定券では座れません。
座れない場合はどうすればいいの?
乗車した列車が満席で座れない場合は、デッキや通路などに立って乗る形になります。
どうしても座って乗車したいのであれば、最初から指定券を購入したほうがいいですね。
座席未指定券を指定席に変更する方法
座席未指定券を指定席に変更したい場合は、指定席券売機やみどりの窓口で変更できます。
指定席券売機で変更するときは、座席未指定券を挿入するか「指定席の変更」を押して案内通りに操作しますよ。
車内では指定席に変更できないので、乗車前に変更するようにしましょう。
座席未指定券を払い戻しする方法
座席未指定券は払い戻しも可能です。
指定席券売機やみどりの窓口で払い戻しできますよ。
指定席券売機で払い戻すときは、「きっぷの払いもどし」を押して操作しましょう。
ただし、払い戻し手数料として340円がかかります。